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ギターメーカーのマツモク工業で学んだ事

1984工房設立当初から自分の家具にはシンプルな中にどこか柔らかい曲線が、入っていました。
今得意にしている椅子は、特に3次元的な曲線が多用されるわけです。
手で触れた時に、しっくりと感じるようにデザインされています。

それも木の仕事のスタートが、マツモク工業というギターメーカーだった事が大きいでしょう。
1年間かけて、木材の乾燥工程から、加工、塗装、組み立てまで学ばせてもらいました。
その後、試作室の配属されて、荒井さんという主任の下で、技術を研鑽させてもらったのです。
特に家具製作にはかかせない治具の作り方は、すっかりマスターできました。

現在も人気のあるアリアPROⅡのSBシリーズのエレキベースの治具はその時に自分が原型を作りました。

http://page17.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/v174174525

arisb3.jpg

このベースの材質はアッシュと紹介されていますが、どうも栓の木みたいです。
マツモク工業では、美しい日本の栓の木が多く使用されていました。
今と違ってドルが円に対してとてつもなく高かったわけですから、アッシュより国産の栓が良かったのでしょう。工場の中で、日々感じていたのは、綺麗な材質の木がいっぱいあるなあという事でした。
それ故に今でもマツモク工業で生産されていたギターは材質が良くて質が高いとされているのも、
当時の自分の感覚と符合してますね。
現場の伯父さん達もとてもまじめに丁寧に仕事してた気がします。


時々はっとするほどの美しい板が工場内を流れていくのです。
その美しい板が、丸みをおびたギターに変貌していくのが、とても印象的だったのです。
私の椅子の座は、むくの木なので、よく考えるとエレキベースの胴の厚みと同じぐらいなんです。

EPSON044.jpg

1985に初めて作った椅子です。情熱をかけて時間もかけて作りましたが、大失敗の1号機でした。
坐り心地も良くなくて、デザインも納得できませんでした。
それゆえに、長らくこの椅子は自分のなかで、存在していない椅子だったのです。

しかしこの失敗で私が学んだ事は多かったのです。
失敗作を作ってしまった苦しい経験があったこそ、
どういう心で作れば良いかを考えるようになった気がします。


大学を中退してまで飛び込んだギター作りは自分の天職には、なりませんでした。
その時の挫折感もとても大きな財産になってます。
若い時の失敗は大切な経験ですから、そこから始まる日々こそ本当のスタートです。

450x600-2010111200001.jpg


しかしながらマツモク工業で学んだすべての経験と知識は私のかけがえのない財産になっています。
その頃いつも持ち歩いていた精密に計測できるノギスが今でも好きです。
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自分は80年台のPRB-50というマツモク工業の楽器を使っています。
とてもいい楽器です。
一生大切にしていきたいと思っています。

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プロフィール

星野秀太郎、星野達彦

Author:星野秀太郎、星野達彦
安曇野の家具工房です。
shutarou_h@yahoo.co.jp

長野県安曇野市穂高有明 7363-2
TEL:0263-83-7586
年中無休

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