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諏訪大社さんと若い木工の匠


天気が良くて穏やかだったので、諏訪大社の上社さんにお参りにいきました。

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御柱の大祭がある神社さんなので、山や木と深い繋がりを感じます。
自分はその素晴らしい自然の木で家具を作っていますから、しっかりと参拝します。

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境内に一歩足を踏み入れれば、そこには荘厳な空気が流れています。
御柱さんと共に、とてつもなく大きいケヤキの巨木が大空に枝を広げています。
静かで豊かですがその奥に厳しさをかんじながら、いつもお参りしています。
自分の心が定まってゆくのをかんじました。

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お参りをすませて、今度は下諏訪の新しいオーディオ工房を訪問しました。
工房主の山本くんとは、何年も前からの知り合いで最初にあった時は東京の学校の先生でした。
その頃からの夢を実現して、とうとう工房を開設してしまいました。
千万音といいます。

思っていたよりも?とても良いお店と工房を完成させていました。感心しました。
早速彼の自慢のスピーカーを聞かせてもらいました。
うーん!!優しくて心が満たされる音色です。

まるで、楽器のようだと評価してくれる方もいると嬉しそうに話していました。
少しですが、デザインの事について気付いた事を伝えました。
今のまま一歩ずつ進んでゆけば、見事な花を咲かせる事ができるなあと安心しました。

縁のある若い木工の匠が成長してゆく姿は私にとっても大きな喜びになってます。

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新しいデザインが生まれる時

6年の時を超えて、再びお会いした千葉の御夫婦の私の家具に寄せる思いはとても嬉しいものでした。
佐倉に建てられたそのお宅は、本当に素晴らしいお宅で今もずっとその風景を覚えていました。

その時の印象を思い出していると、ふと新しいテーブルのデザインが浮かんできました。
そうなんです。いつも何となくふわっと浮かんでくるのです。
お宅を見せていただいたり色々な雑談をしたりする事は自分にとって大切な準備ですし貴重な体験になります。

考えるのではなく、感じるようにしています。
色調、大きさ、形、他の家具との調和、それらを感じながらデザインを何となく!始めます。

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このデザインの特徴は、大きくて雄大な存在感の一枚板を使うことにあります。
おそらく2度と出会う事のない、アメリカのオレゴン州からやって来た4枚のウオルナットの内の1枚です。

不思議な事に仮削りをしてある板なので、イメージがはっきりしています。

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早速テーブルの脚先を模型で試してみました。いい感じです。
但し自分の場合には折角思いついたからといって、そのデザインを押し通すような事はしません。
何かを思いついて、自分が幸福な気持ちになってもそれがベストとは限りません。

自分の努力にこだわらない事が、作り手には重要な資質だと考えています。
結果がすべてです。甘くない世界です。
だからこそ、良い結果が出た時の満足感が素晴らしいのです。

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猫のしろ君もそうだなあという顔をしてました。


物作りの原点とは、いつどこで?

そう確かあの日だったのです。私の物づくりへの扉が開かれたのは。

当然私は昭和の子供ですから、放課後いつものように、近所の子供たちがどこからともなく集まって、私の家の大きな物置きでなにやら遊んでいたのです。
そこへ、小学2年生で同じクラスの三原くんが、やってきて意気揚々と何かを高くかざしたのでした。
俺が作ったんやと言ってみせてくれたのは、50円のF-104ジェット戦闘機でした。
ちなみに、そこは京都の修学院です。

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そこにいた全員が、一瞬息をのんでその飛行機のプラモデルを手に取ったのでした。
今から思えば、接着剤がはみでたりしてて完成度は低かったはずなのに
自分でこれを作れるんだ、それがお店で買えるんだとわかった衝撃は今も昨日の事のように覚えています。

もちろん、そこにいた全員が50円をにぎりしめて、その駄菓子屋に直行したのは、言うまでもありません。
それからは寝ても覚めてもプラモデル大好き少年になってしまい、おこずかいをもらえばお店に直行でした。
中学1年ぐらいまで、その情熱は続いてました。

今自分は家具の試作を4分の1スケールの模型でやったりしてますが、楽々出来ちゃうのは、プラモデルのおかげと
確信しております。ありがとう三原くん。元気かな。

そして二度目の衝撃は中学2年の時。
1つ下の弟の健二郎が自分で作ったゲルマニウムラジオを見た時です。。
それは、台所で使う小さなプラスチックの容器のなかに、小さな電気回路をつくってイヤホンでAMラジオが聴けるものでした。プラモデルから卒業して、一瞬空白の自分には、まるで天啓のように思えました。大げさですかね。

それから弟と2人で京都の電気街のパーツ屋さんを巡ったりして、だんだん手作りのオーデイオの世界に入っていくのでした。中学生2人が、その当時の高級オーデイオの視聴コーナーにちょこんと座って聞き入っていました。
良い音でした。タンノイという超高級スピーカーでそこでかかっていたレコードもすぐ買いました。フランツリストをジャズのアレンジで演奏するものでした。愛の夢なんて曲だったかな?
2人でわざわざ父親の東京出張についていって、秋葉原でパーツを買って真空管のアンプを作ったりしました。

その後、自分はオーデイオラックの設計をしたり合板でスピーカーボックスを作ったりもしてましたが、
まさかその時は木工が自分の生涯の仕事になるなんて、夢にも思いませんでした。

そして3度目の出会いです。
信州大学で松本に下宿していて音楽好きになってた私はバンドでエレキベースを弾いてました。
ふと立ち寄った本屋で、木の手作り辞典とウッデイライフ創刊号に出会ったのです。

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そこに掲載されていた黎明期の木工家の姿は、その時のただの学生だった自分にとっては、
遠い、はるかな夢の世界のようでした。
どうやって、そこへいけばよいのか見当もつかないし、自分にはまったく実力がないのも十分に知っていました。

ただどうしても、そこへ近づきたいという思いがつのり、私は大学を中退してギター工場に就職したのです。
バンドのメンバーがそのギター工場マツモク工業で働いていて、紹介してくれたのでした。
竹本君ありがとう。ちゃんと重役面接をして、正式に入社しました。良い時代でした。

これでやっとスタート!てな感じです。

後日談 この写真の家具作家さんとは20年後に出会う事となりました。椅子をほめてもらい不思議な感覚。






京都の御夫婦アナログレコードの音に酔われる


友人の紹介で京都の御夫婦が来訪されました。
わたしも京都育ちですから、最近の京都の変貌について色々話しをしました。
ショールームのオーディオに興味を示されていたので、アナログレコードをお聞かせしました。

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このレコードプレーヤーはそのデザインにほれ込んで、マニアの方から譲りうけました。

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1970年代の日本の製品には美しく魅力的な製品が多かったのです。
このデンオンのカートリッジは何と現行商品ですよ!
NHK標準仕様ですから、聞きなれた音なんです。DL103といいます。

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京都の御夫婦も工業デザイナーをされていたとの事で、このラックスマン(日本製)のデザインと音の良さに
感心されていました。心が癒される音楽が聞こえます。

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家具の話よりも音楽や京都の懐かしいジャズ喫茶のお話に花が咲いてしまいました。
とてもくつろいだご様子で帰られました。
こういう人と人との一期一会も心がほっとしますね。
今日は天気も穏やかで静かな日曜日です。

懐かしく嬉しい再会でした。


私の椅子はその材質と仕上げのために、何も敷かなくても心地よく坐れるるのが特徴です。
それでも冬になって何かを敷きたいとおっしゃる方には、ギャッべをお勧めしています。

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これはイランからやって来る手作りの逸品です。
一枚一枚に表情があって、独特のぬくもりがあります。

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御近所の百花さんで入手可能ですが、とても人気なのでお気に入りを見つけるには、
入荷したら、すぐ出かけた方がよさそうです。

そういうわけで、お気に入りを見つけて工房に帰ってくると、
とても懐かしい御夫婦が突然いらっしゃいました。

2005年に千葉まで打ち合わせに出向いたのですが、私の家具は大変気にいっていただいたのですが、
諸事情でその時には製作にいたらなかったのです。
その後もずっと心に留めておかれていらっしゃったようです。

お話を聞くとその時にはなかった私の低い椅子のセットがぴったりのようです。

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実際に座ってくつろいでもらって色々近況を聞かせていただきました。
広いテラスを増築された事などをきいていて、どんどん自分のイメージが湧いてきました。
その景色の中にどんなテーブルと椅子があれば、美しい風景になるかを想像するのです。

6年前のその時にはなかったくつろぎの椅子(低い椅子)と
組み合わせる最適の板を自分が今は持っているのが不思議ですね。
人と人を結ぶ縁の不思議さとありがたさをしみじみ感じました。


木の椅子の座面を仕上げます。秀太郎工房スタイル

さあ朝一番に工房で昨夜の試作模型を見てみます。

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この作品のあるべき姿が見えてきました。
とにかく実際に試作をしてみることで、その試作品が思った様でなくてもかまわないのです。
具体的に体を動かして木を削り、組み立てることで自分が大きく進みますよ。

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今回の作品もそのやり方で、うまく行きそうな手ごたえを感じています。
色々なデザインのアイデアが浮かんできてますが青丸をつけたスケッチに近いものになりそうです。
静岡で首を長くして待っておられる御夫妻のために、最高の作品に仕上げたいと思っています。






午前中は木の椅子の座掘りの荒掘り(機械掘り)です。
いつもの愛機の出番です。ホームセンターで奥さんが買ってきてくれたセール品ですが
軽くて繊細に扱えるので、腰とか腕への負担も少なく快適です。
いつも上級機がいいとは限りません。

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刃の研磨はいつも重要です。丸やすりで作業します。
機械の固定の仕方を工夫するとうまくできます。
ケヤキのブロックに木工万力を取り付けた万能万力です。オリジナルかな?

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フリーハンドでの機械掘りでもここまで綺麗にできます。
曲面全体の調和が最も大切ですが、次に手鉋の横削りの時に楽しくできるようにがポイント?です。
これは写真でも言葉でも表現出来ない世界です。
楽しく作り続けるために自然にそういうやり方になってしまったようです。

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ここから手仕上げの鉋はこれだけ準備します。
何故?と思われるかもしれませんが、実は気持ち良く快適に進めるためなのです。
野球でいえば、先発、中継ぎ、ワンポイントリリーフ、抑えでしょうか。
多くの特徴ある鉋を使い分ける事で、一つずつの鉋への負担が軽減して、
切れ味を落とさずに何台も座面を仕上げれるのです。
苦しい大変な作業を楽々と自然にこなす、それが秀太郎工房スタイルです。


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手鉋の横削りによる作業です。機械の刃跡をなくすことが一番の目的ですが、
曲面の不調和にも多少注意を払います。

この次に刃の調整(刃を少しひっこめる)をしてより滑らかな曲面へと進めていきます。
横削りの状態で、一旦完成をめざします。ここが重要!ですね。

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これが仕上げ鉋です。2台同じ調子の鉋があると良いです。
木目に沿わせて仕上げていきます。
仕上げ鉋の仕込みは座面の中央後ろ部分の急な所が仕上がるように仕込むのが常識?
大体そうなっているはずです。
仕上げ鉋の仕込みには色々な流儀があるようです。

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坐り心地に大変影響する座面の縁を南京鉋で先にしあげます。
この縁の工程はいつも座掘りより先行させるのが、私の流儀です。
何だか自然にうまくゆくそんな感じになります。

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これでほぼ座掘りの完成です。
昨日木工家の同級生だった、小淵沢の花嶋さんと久しぶりに話をしていて
木の椅子の座面は平らなほうが体に良いのではという事を大学の先生が研究されてるようだという事でした。
姿勢を椅子の上で楽に変えれるからだそうです。

そういう意味でわたしの座面は掘っているというより、ただの滑らかな曲面になってますね。
どんな姿勢でも気持ち良く坐れてますという話を良く聞きます。
理屈ではわかりませんが、心地よさを求めていったら今のようになったのかもしれません。



キャビネットを試作しました。

静岡のT夫妻から依頼されたキャビネットの試作をする事にしました。

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こんな簡単なスケッチから、いきなり試作してみます。いつもの事ですが、
相当集中しなければ、完成まで持っていけません。
なにしろ図面無しですから、道のない所を歩くのに近いです。

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胡桃の厚板をバンドソーで引き割って薄板をつくります。
今回は全長が1600なので、4分の一スケールにします。
まず全体のプロポーションの確認です。

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おやおやこれは自分が描いていたイメージよりも縦長ですね。
ちょとあせりました。何か特別な意匠を思いつかないとデザインが成立しないと直感しました。

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こういう時は落ち着いてまず決定している所を進めます。考えすぎはよくないです。
左右が引き戸と決定しているので、引き戸の建て枠をセットしてみました。
彫り込み部分は銘木の引き手をイメージします。
4本の戸枠すべてに引き手を付けると良さそうです。
とにかく素直におもいつくまま進めていきますよ。

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引き戸の中は板の予定ですから、板をカットして入れてみます。
ふと引き手の彫り込み長さをみんな同じ(普通はそうです!)ではなく変える事によって、
面白い効果が出るのでは?と思いつきました。
これは実際に木をさわって模型をつくっているからこそ、思いつくパターンですね。
図面で考えるのは無理でしょう。常識外れ?ですから。

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自分でも何だか楽しくなってきたので、急にスピードアップして扉の部分を作りこみます。
精度と木目はしっかりとコントロールしますが、組み立ては両面テープです。試作ですからね。

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これは中々いい感じになってきましたよ。キャビネットの試作は中から」外へというように勧めます。
本番とは逆の進行になりますね。それがコツです。

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一旦仮に並べてみました。中央部分は飾るスぺースですが、棚板の部分に引き戸と同じ銘木でラインを入れると良さそうだと思えてきました。それが隠し引き出しだと粋ですよね。

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夢中になっていたら11時になってました。とりあえず一旦完成させました。
それなりにまとまっていますが、少し和風に振りすぎかな?と感じてます。
4本の引き戸の長さを変えるというのは初めてやってますが、以外に自然に見えてますね。
寸法比をおいこんでゆけば、美しい意匠となる予感がします。

こういう場合はこのまま傍において置くと良いです。
これを更に進化させるアイデアが浮かぶまで少し時間を置く事にしましょう。

実は頭のなかにはそのアイデアもう浮かんできてます。
いつも試作は大変ですが、出来あがってきそうになると、嬉しい気持ちに変わってきます。
ここまでで約5時間かかりました。






若き木工職人達との楽しい時間

午後から、私の工房に若き木工家達が集まりました。

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スクエアクラフトの川原君と技術専門校の生徒の大久保君と井村くんです。
川原君が持ってきてくれたの木のバターケースの試作品を見て、全員感心しきりです。

デザイン、精度の正確さ、機能、そして彼のこだわる木の質感に質問が集中します。
こういう若い仲間と真剣に木工作品の話をするのは、すごく楽しいですね。

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左が木工科の大久保君で右が木のバターケースの創作者の川原君です。
作者から精緻な木工品の説明を聞いている大久保君のきらきらしてる目が良い!!ですね。

古き良き日本の昭和の物づくりの風をひさしぶりに感じましたよ。
これからの日本にはこういう自分の仕事をつくりだそうとする情熱が絶対必要です。

大久保君は京都で5年間、建具職人の経験があるという話から、私が提案したかれの未来の方向性について
全員で話が盛り上がりました。
特に川原君の具体的アプローチ論が素晴らしく、一人では考え付かない明日への道が見えてくるようでした。
なので大久保君の可愛い奥さん心配しないでください。彼は大丈夫です!!

もう一人の生徒井村君の話も全員で聞いて、一緒に考えてみました。
森林組合で働いていて、その木の行く先に興味を持ったみたいです。
ちょっと迷ってるのか?というところから始まりましたが、またもや川原くんが良い発想を提供。
彼にとっても無理のない自然な具体的方向が見えてきました。
彼にはドリルスタンドをプレゼントしました。
今度それで何かを作って持ってくるのが楽しみです。

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これがスクエアクラフトのポップアップする木のバターケースです。
優美な曲面を持った精緻な作り込みがなされています。
さてその驚くべき機能のポップアップとは一体?

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まず蓋を取ってから、その蓋を裏返します。
ステンレスのピンが4本出てます。先は優しく丸まっていますね。

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その蓋の上にバターケース本体をそーっとのせます。

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バターが見事にポップアップ!!しました。
とても使いやすくて、最後まで綺麗に使いきれるそうです。見事ですね。
バターの味を最優先して、バターナイフは一緒に収納しないのが、彼のこだわりみたいです。
明日の朝食でこのプレゼントしてくれたバターケースを使うのが楽しみです、とても美味だそうです。

今日は若い木工家達との実に充実した時間を持つことができました。
木と仕事を愛する4人が集まったので、実に見事な展望がそれぞれに見えてきたようでした。
私も含めて今日の邂逅は何か素晴らしい事が始まった大切な日だと、思えてきました。

人があってこそ人もまた輝いていく、喜びが喜びを生んでゆくそれを実感できた一日でした。
別れ際の最後に若い2人にこんな言葉をおくりました。

誰か大切な人のためにその何かをつくりなさい。
その人の喜ぶ笑顔を思い浮かべて、ただ無心でつくりなさい。
その時そこに現れた作品こそ、君の個性であり君の自由な心そのものなんだからと。

外に見送りにでてみると、夜空にきら星が瞬いていた。




素晴らしい木工の先輩達です。

私がまったく頭があがらない素晴らしい木工の先輩たちが大勢います。
私を秀ちゃんと呼ぶ数少ない内の一人で、静岡の杉山さんです。about.jpg

作品の完成度と存在感は圧倒的で、とても真似できません。

その工房悠のブログで私の事を紹介してくださいました。

ところで、この新しいLamello、画像だけだが、最近相互Linkした知人木工家のBlogでも取り上げられていた。DOMINOに関連づけた記事中のもの。
良い機会なので、このBlog運営者、星野秀太郎さんについて紹介しておきたい。

年齢はボクよりちょっと(かなり?)若い方だが、キャリアは数年長い(確か、同じ訓練校の3年先輩)。
ボクが在校生の頃、作業室に慌ただしく現れ、板矧ぎ専用のクランプを借り出し、言葉も交わすこと無くさっそうと消えていった。
その時が最初の出合いだったのだが、その後、松本民芸家具の同じ職場にいたKさんが訓練校当時、この星野さんと同期の仲ということなどで交流することとなり、さらには阿部氏主宰の「ウッドワーク サミット」でご一緒させていただくなど、何かとクロスしてきた人だ。

仕事はBlog、Webサイトをご覧いただければお分かりになると思うが、椅子からテーブル、キャビネットまで、基本的な木工技法を忠実に投下しつつ、スタイリッシュな造形、遊び心のあるユニークな木工で独自の世界を作り上げている。
ボクとは違い、この世界では成功者の事例と言って良いだろう。


なお、恐らくは彼の名はさほど知れ渡っているものでは無いかもしれないが、これはネット上で語ってきた人では無いということや、群れて活動するというスタイルでは無いところによるためか。
誇るべきは、やはりインディペンデントというスタイル。




有難いことです。おそらく木工家の中でも屈指の理論家の杉山さんからこう言っていただいて、
正直に言って相当幸福な気持ちになりました。ありがとうございます。
明日から又素直に木に向かい合ってがんばる勇気をいただきました。

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24年ほど前に子供の通う青い鳥幼稚園のために作った素直なキャビネットです。

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朱里桜をメインにして、美しい栓の木を扉の板としています。
何だか若いまじめな自分が面白いですね。
扉の手をかける部分をこの場合引き手といいますが、
楕円状に彫り込んで細い紫檀のラインと組み合わせて引き手としての機能を持たせたデザインになってます。

全体の構成が作品としてまとまっていない感じですが、これがまだまだ若いという事ですね。
なにしろ何かを参考にして作ろうとしていなかったので、実力不足がそのまま出てます。

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その20年後に製作した50型の薄型テレビ用のキャビネットです。
モダンな意匠の中にある種のやすらぎを感じさせるデザインとしてます。

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なんと引き戸の中からスライドレールがセットされた引き出しが出てくるのです。
実用的?な発想ですが、面白いかなという遊び心が感じられますね。
依頼主を驚かそうという事ですから、まじめではない?かもしれません。
ただし納品時にはみなさん大喜びされていたのを覚えています。

これからはどんどん新しい発想のキャビネットも作りたくなっている自分がいます。

そして今日の仕事はこれです。

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マキタのバンドソーで角度を付けて、椅子の座面の前半分を加工してゆくのです。
いよいよ座掘りの準備です。マキタな特徴は回転数が高いせいか、切断面が比較的綺麗なことですね。

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只欠点があります。下部のガイドも一緒に角度ついてしまうのです。
それでガイドを角度に合わせて(目見当)でテーパーにするのです。これでバッチリです。

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この作業で帯のこ自体に負荷がかかりすぎるのを防ぐために頻繁に帯のこを変えていきます。
それで常時10本以上の予備刃が用意してあります。
使用した刃はすぐに研磨してもらいます。

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この状態で座掘りの準備は完了しました。
明日は座掘りですが木工家の生徒さん達が午後何やら相談したいという連絡がありました。
木工家の若き卵さん達です。最近工房を構えたスクエアクラフトの川原君にもきてもらって、
彼からもこれからの希望となるような話をしてもらおうと、思っています。


安曇野の森も落葉の季節。椅子を作りながら思う事。

この所の安曇野は朝の最低気温が下がってきていよいよ落葉の季節です。

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そんな中でも自生のそよごの緑の葉がひときわ鮮やかです。漢字だと冬青なので納得です。

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晩秋の新鮮な森の空気を一杯に吸い込んだ所でいよいよサミットローアームチェアーの最も大切な部分の加工に入ります。

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座面の後ろ部分につくアーム部分とをつなぐ背板と呼ぶべき部分が接合される所です。
角度のついた片胴付きと呼ばれる仕口になります。
精度の高い墨付け(加工するための線です。)が絶対条件になります。

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角のみ機に角度を付けるための補助台をセットします。これも治具と呼べますね。
調番を取り付けてあるので、色々な角度に対応出来ます。

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この部分の墨付けをするには、これだけの道具を使います。
自分でも並べてみてびっくりですが、本当にこれだけ使ってます。

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精度を出すには刃物状の線が必要ですが、絶対にはみ出てはいけないので、鉛筆けひきが必要です。
写真では分かりにくいのですが、手前の横線が刃物でくっきりと書いてあります。
こうすることで角のみを入れて行く時のちょっとしたぶれを作品に反映させないようにしています。
細部のおさまりがピシッと出来ていてこそ椅子全体の綺麗なフォルムが鮮明に見えてくるものなのです。
この椅子を作り始めて10年になりますが、こういうちょっとした技術の積み重ねが自然にあるものですね。
マツモク工業でのギター修行のせいかノギスを使って接合部分の精度0.1ミリ以下で勝負してます。


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見やすさも考慮した墨(線)通りに角のみ機で加工していきます。CIMG2118.jpg
この四角い穴(ほぞ穴)の底は手のみでしっかりきれいにさらっておきます。
これで椅子の最も大切な部分が加工できました。DSC00085.jpg
 
いつもその椅子の全体の姿を思いながら、製作に集中していくのが私のスタイルです。
そうする事によって、丁寧だが単純な作業の積み重ねが心のこもった作品を生み出すとと信じています。

私達木工家は自然が育てた、まるで宝物のような木を使って人の心を幸福にする作品をつくるのが仕事です。
森の中に人が住もうとすれば、やはりそこにある木を伐採しなければなりません。
元々この土地にあった赤松の木は陶芸家の登り窯で、別の作品に生まれ変わりました。

日本は世界でも屈指の森林大国ですが多くの人はその森がある日本の山々に意識が向いていません。
現在手入れされていない人口林で放置されている間伐材の量は驚く程に膨大なものです。
それが例えばバイオマスエネルギーとして活用されていないのは、資源のほとんどを海外からの輸入に頼っているのですから、もったいないの一言です。

TPPがじっさいに適用されれば、ますます海外からの安い木材が日本の山林所有者を追い詰めてしまう事が、
今最も危惧される所です。南洋材の伐採による環境へのダメージは測り知れないものがあります。
何故なら熱帯の森は表土が非常に貧弱ですから、熱帯林の復元はのぞめないのです。

そしてこの日本の風土はまさに奇跡そのものなのです。山が生み出してくれる地下水は世界最高だと評価されています。さらにここ30年で日本の森林埋蔵量は以前よりはるかに増えているのです。日本の森の生命力と復元力は素晴らしいものです。そういう森の知識を知っている人もアナウンスする公的機関もありませんね。

山はただの風景としての山ではなく命を育んでくれる宝物だと感じてくれる人が一人でも増えていく事が
今の私の願いです。木と対話し感謝しながらの毎日がより大きな喜びへとつながっていきますように。




美しいオーデイオと木の関係とは?

ショールームには私の家具に合う美しいデザインのオーデイオがセットアップされています。
その中心のアンプがこわれたので、新しいアンプと交換しました。

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白木のケースに収まった美しいヤマハのアンプです。
驚くべき事に、1976年に発売された当時音質もデザインも絶賛されたビンテージアンプです。
 
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さすがに木のケースは少し痛んでいたので、ランダムサンダーで仕上げました。
柾目の綺麗な板はどうも日本の栓の木のようです。
当時のヤマハの美しさへのこだわりを感じながらの作業です。
付き板の厚みがけっこうあるので、うまく仕上がりました。
シャインシルバーのフロントパネルを引き立てるためにオイル仕上げではなく蜜蝋ワックスで仕上げます。

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機器の内部はマニアの方によって完全にオーバーホールされているので、音質は優美で力強さもあります。
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スピーカーもアンプに合わせます。ラウンドフォルムのモダンな造形です。
木目の余り強くないおそらくアッシュ系でしょうか?
このスピーカーはアメリカ製ですが、古き良き日本製スピーカーの様なまじめで正攻法の作り込みがなされているそうです。音質も中庸で刺激的な音がしないので安心して音楽に没頭できます。

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システム全体のデザインに統一感を持たせる事は、自分のオーデイオ哲学です。
心地よい質感は不思議なことに心地よい音の響きになってゆくのです。
このスピーカーは最近の製品なので、ヤマハのアンプとは30年の時を隔てています。
全く違和感がありませんね。本当に良いデザインは時代を軽々と越えて行くのです。
それを改めて感じさせられました。

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現代のオーデイオは最新のデジタル技術とアナログ的な技術の融合が盛んです。
その先鞭をつけたのが、イタリア製のこのアンプです。
デジタル全盛時代だからこそ真空管の音の良さとデザイン性、そしてそれに無垢の天然木を組み合わせた
斬新さによって、オーデイオ界に衝撃を与えたのです。ユニゾンリサーチ社の名を世界に知らしめたのです。

私もこの時に魅力的な木のデザインの可能性はまだまだあるなと感動しました。



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私の若い友人夫婦が諏訪湖の方で木の可能性を感じさせる天然木のスピーカー工房を立ち上げました。
千万音といいますが、心が癒される音を生みだす工房です。

音楽を良い音で聞く事は、人生の大きな喜びの種子になります。
それはまるできら星のごとく無数の良い音楽を人間が生み出してきたからです。

バッハ、モーツアルト、フランクシナトラ、ビートルズ、カーペンターズ、マイルスデービス、美空ひばり、それらを良い音で聞くと世界が変わりますよ。心に勇気が湧いてくるような時間がそこにあります。



木の椅子が体に優しい理由とは?

木の椅子なのに全然硬さや冷たさを感じないと、良く驚かれます。
どうしてですか?不思議そうに感心されているお客さんを見ていると笑顔になります。

それはですねえ、木の材質に秘密があるのですとお答しています。
木はその種類のよって硬い木もあれば柔らかい木もあるのです。

硬い木の代表はケヤキとかみずめ桜ですね。当然重いです。
テーブルに向いていると判断しています。

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柔らかい木といえば桐ですか、これはさすがに強度の問題があって椅子には無理かな?
御存じのように、とても軽いです。

椅子とかベンチに適していると私が判断している木は、栗、タモ、朱里桜、アメリカンチェリーなどですが、
お気に入りは胡桃材ですね。日本、中国、ロシア、アメリカそれぞれの胡桃があります。

私が主に使うのは日本の胡桃ですが最近アメリカの胡桃(ブラックウオルナット)も好きになってきました。
重厚な質感や色調が自分にもようやく自然に扱えるようになってきたのかな?

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以前製作したベンチチェストの写真です。とても優美なフォルムを持っていますが、胡桃を使って作ると
自然にこういう形に作りたくなるのです。
実際にこのベンチに座れば、暖かい感じですね。もしみずめ桜や楢でつくれば少しひんやり感じますし
重量も明らかに同じデザインでも重くなってきます。

このベンチは今から20年前の1990年頃の製作です。純粋に座る機能という観点から見てみましよう。
まず平らな45センチ幅の座面が地面と平行な場所にあります。座面から30センチぐらいの所に18センチ幅の真っ直ぐな板(ラダー)がある角度で設置されています。デザインのバランスから考えてラダーの高さは動かせないとすると坐り心地を決定するのは、ラダーの座面に対する角度になります。
これを製作していざ坐ってみた時に少し角度が急すぎるとかんじました。
その事で初めてこういう場合の良い座り心地の角度が分かってくるのです。
とにかく新しい椅子(ベンチ)をつくってみて確かめる、それをすこしづつ改良して理想の角度をみつけ出す。私と木の椅子の歴史はそれの繰り返しだったように思います。

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ショールームに常設してある3脚の椅子です。
時々すごく好きだという人が現れて自分でも驚きます。とにかくシンプルな椅子ですから。

同じデザインの椅子を違う木で作る事によって、座り心地や暖かさの違い、重さの違いを分かって頂くために3種類の木で作った椅子を準備しています。
左から樺の木(みずめ同等品)アメリカンチェリー(色が濃くて胡桃より少し固い)右が日本の胡桃です。

家具を選ぶときにまずデザイン、色、価格などが大切ですが、その家具の樹種がどういう性質なのかを
知っておくことも大切だと考えています。

木の椅子はずっと体を預けて長く付き合うものですから、色々な予備知識があった方が良いでしょう。
ただし直感的に感じた物の良さを信じる方が良いと思う事もあります。







椅子の脚の角度の付けた方とは?

私の椅子の脚は様々な角度をしています。
先日も木工家の卵達にその角度の付け方を聞かれました。

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実はこんな簡単でどこにでもある道具で加工しているのでした。
これは予備機ですが、メインもほぼこれです。
この道具自体の説明には自由に角度を付けれるとは説明されていません。
ところが出来るのです。

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私の木工のスタートはマツモク工業というギターメーカーの試作室ですから、非常に複雑な治具も得意ですが
極意としては、治具は単純なほど素晴らしい汎用性があるのです。
工夫次第で色々な精度が自由自在にだせます。

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ただし問題はドリルです。うえの写真のドリルはスイス製です。
下のドリルは刃物屋さんに特注で作ってもらった高価なドリルです。
このライツのドリルは現在製造中止になってます。
理由は不明です。

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私の椅子の座面への収まりは写真のようにスッキリとさせていますが、このダブル穴を椅子の座面の裏側から
キッチリと開けるのは、それなりに工夫と経験がいります。

木工の場合、スッキリと綺麗で単純にみえるデザインの方が、
より複雑な工程を必要とする場合が多いように思います。

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この椅子の場合、後ろ脚と背中のラダーの接合技術にはちょっとした秘密があります。
そしてこの流れるような曲面は一本のくり小刀によって削り出されています。

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左がくり小刀で右が切り出し小刀といいます。
くり小刀は非常に繊細な曲面を仕上げるのに使ってます。刃先がすごく重要なので取り扱いに注意します。

右が切り出し小刀なんですが、これは万能型の道具です。
小さい鉋のようにも削れますし、大変重宝します。鉛筆ももちろんけずれます。

ドリルも回転型の刃物なわけで、摩耗すれば研ぐ事で切れ味を取り戻します。
但し負荷がかかりすぎて、熱によって刃物としてだめになってしまう事があります。
これを焼きがなまるというみたいです。
そうなると研磨してももう切れません。
椅子をたくさん作ると、時々起るので注意が必要です。

とにかく椅子は本当に奥が深くて面白いです。








初代スイス製ラメロとドイツfestoolドミノのついて

工房悠の杉山さんのブログでfestool社のドミノがさらに進化して発売される事を知りました。
杉山さんは現行機種を使用されているようです。

そういえば何年かまえに突然カタログが送られてきた事を思い出して引っぱりだしてみました。

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そのカタログを見て即座にこれは優れたマシンと推測しました。
何故なら今から24年前にスイス製ラメロがまだ日本未発売だった頃に
小淵沢のオルガン工房のお手伝いをした時にラメロのすごさを知って
個人輸入された物を譲っていただきして、大変重宝して使っていたからです。

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素晴らしく精度の出るマシンの上に使い勝手が良いのです。
まさに私の工房の影の立役者のような存在でした。
今も現役です。今日も活躍してました。

そういう訳で、まるでラメロの進化形の様なたたずまいとみえましたから
一瞬心が動きましたが、本体価格18万円以上だったので
逆に何だか怪しい商品のように思えたのも事実です。
10万円以下なら良い商品だと確信して購入したと思います。

海外では700ドル前後だと言いますから高価格設定の戦略が、どうだったのかな?と思います。



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ただ24年前に私がスイス製初代ラメロの購入に払った金額は何と20万円以上でした。
何故その時にそんな高い機械を買ったかは自分でも不思議ですが、十分働いてくれました。
ドミノもそうかな?と思い始めてます。

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スイス製ラメロも進化しているようですが、色調は初期型のグリーン系がすきです。 

工房の集塵システムを2ステージの防音化させる計画とは?

木工家にとって、集塵システムは作業効率という意味においても大切です。
しかし大型の集塵機の騒音は相当なものですから工房内に設置するのはストレスになります。

そこで小さな収納部屋(0.5坪)の中に設置すれば防音になると考えてやってみました。

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ベニヤ1枚分の間口にしてぴったりおさまりました。CIMG1884.jpg
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ただここで問題が生じました。鉋盤で大量の鉋屑が出た場合にそれを取り出す時に効率が悪いのです。
色々考えたり調べていてふとこんな製品を発見しました。

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veritasサイクロンリッドといって200リットルのドラム缶に装着して、集塵システムを2ステージ化?
する事が出来るようなのです。

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これが本当に機能するなら理想のシステムになります。
早速サイクロンリッドを発注して、次にドラム缶捜しです。

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ファイバー製のドラム缶を発見しました!色もデザインも工房にぴったりです。
側発注です。2製品共2日で到着しました。
どきどきしながら組み上げます。

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果たしてどうなるのでしょうか?集塵機を稼働させて鉋盤を使ってみました。

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大成功です!!サイクロンリッドはすごい性能です。ファイバードラム缶に吸い込まれた木屑はその中で、
まるでサイクロンのように渦をまきます。重い屑は全部下に落ちて軽い細かい粉じんが集塵機にはいります。
とうとう防音型ながら作業効率ま良くさらに外観もシンプルという3拍子揃ったシステムが完成しました。

これはお勧めです!気にいってます。


遠方からのお客さんと近くの棟梁

遠く滋賀県の長浜から突然M夫妻が来訪されました。
素敵な白いスポーツ仕様の車です。

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ちなみに私が最近気になっている車のデザインはこんな感じです。
日本車も含めて世界の旧車の中には、今だからこ美しく見える形があるなと感じています。
良いデザインとは時代を超えたある普遍性をもっています。



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この御夫妻は作品展で私のテーブルセットをまとめて買ってくださった初めての大切な御夫妻です。
ちょうどこだわりの木の家を新築なされたばかりだったのです。

それ以降も長いお付き合いをさせていただいています。良い御縁をいただきました。CIMG1979.jpg

豊科の一葉というお蕎麦やさんで、昼食を御一緒しました。
これが中々素朴かつ上品なお蕎麦でした。京都の友人夫妻のお気に入りです。
ざるそばで心と体が満たされました。日本人でよかったです。

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そして夕方松本市を見降ろす高台で今日から建て始めた棟梁の家に陣中見舞いに出かけました。
わたしの工房兼住居を建ててくれた棟梁で長年の友人です。
朝比奈龍成という名前なので、怖そうですがこんな優しい感じの棟梁です。

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今度すごく面白い家を建てるからというので見てみるとなんと建坪6坪の2階建てです。
図面ではすごく小さいと思っていたのですが、以外に?どっしりとしていてなおかつ可愛い家です。

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朝比奈棟梁はただものではありません。6坪なのに(だから?)柱は桧です。
自分で加工していますから、写真の込栓を使ってます。
古い日本の本格的な木造民家でつかわれている技法です。
ちゃんと作ってあれば小さくてもこんなに風格が出るのだなあとびっくりです。

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ちなみに朝比奈棟梁が建てた最も大きい規模の家が穂高の森にあるこれです。
大きくても精度がピシリと出ていて温かみもあります。
人柄は作品に自然にでますね。
今回の小規模住宅は逆に素晴らしい可能性を感じました。代表作にして名作の予感。

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その横では施主さんである伊藤先生が手動の薪割り木で薪作りをされてました。
私も薪割りを少しやらせてもらいましたが、人力は最先端の感じがしました。

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伊藤先生は森を研究するNPOをやっておられますから、朝比奈棟梁の木を存分に使った家をとても楽しみにしておられるようでした。幸福な人と仕事の出会いです。
ちなみに秀太郎工房のくつろぎの椅子も愛用してくださっています。

さあこれからどんな風にこの家が出来あがっていくでしょうか?
私も楽しみになってきました。




小さな楽しいお客さんです。

小さな楽しいお客さんがいらっしゃました!

先日のあずみのスタイル展示会で見た椅子をもう一度見にいらっしゃいました。

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その小さなお客さんは椅子を選びに来てくれたのです。
どの椅子がいい?とお母さんが聞くと即座に今日仕上がったばかりの山桜のちび椅子を指さしました。
お母さんが思っていた椅子と違ったようなのですが、迷いはまったくなさそうなので一同びっくりです。

小さなこどもの感性は不思議ですね。自分の椅子が瞬間的に見つけられるみたいです。
大人はけっこう迷いますから、子供の自分の直感を信じる力は素晴らしいですね。

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ずーっと以前に幼稚園のため木の椅子120脚を作って届けたのですが、
その時自分達の木の椅子を見つけた子供達の歓声ときらきらとした嬉しそうな顔は今でも覚えています。
子供には本当に良い物がわかるのかも知れませんね。

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小さなよしかちゃんが大好きになったちび椅子。
それを買ってあげるお母さんもとても嬉しそうでした。
大切なお金でもっと大切な物を買う事、それは大きな喜びですよね。
そういう瞬間を実感出来て私達も喜びで一杯になってのでした。

そして昨日はこんなお客さんもいらっしゃいましたよ。

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今は松本の中心部にお住まいだそうですが、生まれられたのは農家だとおっしゃられっていました。
膝が曲げられないとのことで、体に良い椅子を見にこられました。
気持ち良さそうに坐っておられるので、いかがですか?とお尋ねしました。

まるでお殿様になったような良い気分がする!と言われたのです。
どうも直感で椅子の良さを感じられたようです。
さらにぴったり体に合う椅子の高さは40センチだとわかりました。

しっかり心をこめて製作しますとお約束しました。
早速今日から、たくさんの椅子製作の準備にとりかかりました。
嬉しい気持ちと共に。



椅子はその人にあう高さが一番です。

現在ショールームに10種類の椅子を揃えています。
それぞれの人の体に合う気持ち良い椅子を見つけてもらうためです。
高さ30センチという低い椅子もあります。

そして何より大切なのは、そのお気に入りの椅子を自分の体に合う高さに調整する事です。
そのために一脚ずつ高さをあわせて椅子の脚をきっていきます。

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椅子の前側のセンターがこの椅子の高さになります。
椅子には実は2つの重要な角度があります。

一つは座面に対しての背もたれの角度です。
そしてもう一つは座面の床に対する角度です。
その2つの角度のバランスが気持ち良い椅子の条件ですね。

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くつろぎの椅子の場合は通常の高さの椅子よりも座面そのものに角度がついています。
ただ基本的に欧米の椅子はその角度が急ですね。
日本人の体に合わないのは、そのせいもあるのかなと思っています。

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こんな原始的なもので高さ調整のためのしるしをつけます。
人間が最初に椅子を作った時からやっている方法だと思いますよ。CIMG1962.jpg
使う道具は堅木用の胴付きのこぎりと所定の大きさの木片と鉛筆です。
この鋸は道具屋さんで買ったもので、高価でしたが、素晴らしい精度で切れます。
柄にタコ糸をまいて、固めてあります。

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脚のカットはこういう姿勢で行います。斜めに真っ直ぐカットするのですから技術が必要です。
のこぎりに対して、自分の目線をきっちり平行にしなければ、精度良くは切れません。
それとカットしている間に椅子が動かないように膝とか体全体を使います。
椅子を回転させながら、少しずつ切るとうまくいきます。

切った後に平らな常磐の上で最終チェックをします。
その時青赤鉛筆が有効です。

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ぴしりと精度の出た状態で仕上がりました。
今回のくつろぎの椅子はくつろぎのベンチと同様に背中のスピンドル(丸い棒)の樹種を変えています。
ちなみにこの椅子の高さは35センチです。立ちやすさも考慮した高さです。
早速、今日お見えになったお客さんに見ていただきとても気にいっていただいたようです。

ありがとうございました。

椅子を組み立てます。その前に準備する事とは?


椅子の組み立てはいつも緊張します。
とにかく周到な準備をして、落ち着いて始める事が大切です。

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まずアーム部分の仮組(ボンドをつけない)をきっちりと準備します。
それぞれの接合部分に応じて、どの程度の力加減で入っていくかを加減します。
金づちで打てる所は少しきつくても大丈夫です。
背中のスピンドル(外側の丸棒)はもっとも慎重に仕込みます。CIMG1889.jpg

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このかすかな鉛筆のガイド線が重要な道しるべになります。
この線に合わせて、慎重に組み立てます。失敗は許されない所ですね。

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続いて貫通した脚に上から打ち込むくさびを作ります。
脚が桜なので白いトネリコで作ります。
このくさびの大きさはあくまでも開けた穴にあわせて幅を決めます。
半分ぐらいスーッと入る感じです。CIMG1903.jpg
くさびも綺麗な木目が出てます。丈夫ですね。

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昇降盤のガイドに角度とつけて反転させながらカットしていきます。CIMG1898.jpg

このメモリは3度ですから、くさびの角度は倍の6度になってます。
この角度と長さも組み立ての時に実際に使ってみて微調整します。
経験から分かる事のほうが、学ぶ事より多いのが木工かもしれません。

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均一なくさびを作るとても単純で安全な方法がこれです。
昇降盤のガイドと木の間にこういう木片をはさみます。CIMG1902.jpg

切る前にこの木片に当てますが、実際にカットするときは写真のように木片を下げます。
小さいパーツの製作作業は意外に危険ですから慎重にやります。
決して鋸刃の正面に自分の顔があってはいけません。
くさびが飛んで来る時があります。

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さあ準備出来ました。これが椅子一脚分の部品です。CIMG1922.jpg
大きな玄翁に当て木それからゴムハンマーで組み立てます。

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くつろぎの椅子Wアーム2脚が順調に組みあがりました。
いずれも特注品です。左の椅子は背もたれの高さが通常より6センチ高いです。
右の椅子は背中の6本の丸い棒がマホガニーや6種類の木を使ってます。
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えごまから作った自然塗料でふきこんでいます。
楽しい感じの椅子になりました。
座り心地は最高です。組み立てたらまず坐って見てそれを最初に確かめます。
気持ち良いです。嬉しい瞬間です。


体に優しい椅子、その座面をけずります。

体に優しく心地良い座り心地の良い椅子、その座面を作っていきます。

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左がマルチカッターで粗削りを終えた座面で右がこれからの座面です。
下準備として、深さのガイドを3か所にトリマーでしておきます。

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この道具で削ります。軽くて余りパワーがない機種のほうが微妙な加減が出来て良いです。
これは全くメーカー品ではありません。多少発熱しますが愛用してます。
椅子の座面の作業で最も注意すべきは、とにかく深く掘りすぎない事ですね。
初めの工程から全体の調和を意識して、まるで自然にそうなるような感覚が必要です。
違う言い方でいえば、自分が美しい調和の発見者になるのです。


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最初にまず一番深く掘る部分から削ります。
削る方向は木目と直角です。
ここは単純なすり鉢状ですから、ガイドの穴ギリギリまで掘ります。

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そして次に木の木目方向にそってけずります。
ここからは、人間の体を意識しての工程になります。
自分が削り出していく形が座り心地の良さを生むという目標をしっかりと定めて進めます。

まるで人間NCルーターだよねと思いながらやってます。
座面のセンターのラインが大切です。背もたれ側をえぐるような感覚ではうまくいきません。
以外にも直線をイメージすると、うまくいきます。

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ここから縦のラインは浅いので、実は難易度がとても高いです。CIMG1408.jpg

仕上がり面を頭の中にイメージ出来ていれば出来るのです。
たくさんの椅子を作っていつのまにか、その形を覚えているみたいです。

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そして、削る方向をさいしょの木目と直角方向にかえて仕上げ削りをします。
優しく刃物を当てるようにします。
こんな感じに仕上がります。(荒けずりの仕上がり)
この段階で座面の仕上がりの形はすでに決定しています。
あとは手作業でなめらかに曲面を仕上げていくのです。
手鉋の工程も大きく3段階に分けると優美で心地よい座面が完成します。

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手鉋での粗削りの作業です。
ここは最近息子が力を発揮してます。若いですからね。
この鉋は直鉋を自分で曲面鉋に作りかえたものです。
松本技術専門校で、教わったのかな?そんな気がします。
なにしろ30年くらい前ですから、記憶がけっこう怪しいですね。

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手で削る作業は良いリズム感が大切ですね。CIMG1417.jpg

そして座面削りの一連の作業で、重要なコツはしっかりと座面を作業台に固定する事です。
完全に座る部分が仕上がるまで、座面の後ろ部分をカットしないで進めるとうまくいくのです。
体を気持ちよく支えてくれる形のイメージが湧いてくれば成功ですね。

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これが15年間気持ち良く坐っている我が家の食卓の椅子サミットオリジナルです。

若い世代のテーブルセットのお話


若い世代のテーブルセットを依頼される事も増えています。
みなさん本当に感性が豊かですから、素敵なお宅が多いです。


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この写真は納品当日の様子です。
愛娘のかずはちゃんも大層気にいったご様子で大はしゃぎでした。楽しそうですね。

左側の椅子は胡桃と山桜のサミットアームチェアです。
御主人だけは、どうしてもアーム付きという御希望でした。
お父さんの存在感が見えて、なんだか落ち着きます。

通常の椅子より、アームが座面より少し後ろに設計してあるのが特徴です。
椅子を動かさなくても座ったり立ったりできるのです。
私の椅子は日常生活で使っていただくと、その快適さを更に実感できるのです。

予算の事もあって、背もたれのないベンチと組み合わせたセットになっています。
初めて楡の木を使ってみましたが、山桜のテーブル、胡桃の椅子と美しく調和していました。

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テーブルのデザインは御主人お気に入りの堂々とした4本脚にしました。
これも横に幕板無しというオリジナルの構造で、形もスッキリしていて膝の自由度があります。
後の椅子2脚は定番のサミットオリジナルです。心と体に優しい木の椅子です。

私のテーブルセットのデザインの仕方はまずお宅を訪問させていただく所から始まります。
まず部屋の色調をみます。自分の持っているどの木の色がそのお宅に合うかを考えます。
そしてテーブルの大きさです。家族構成、椅子の配置、動曲線などから最適の大きさを決定します。
予算に応じて天番の材質と椅子の構成を考えてから、デザインします。

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そうして製作させて頂いたテーブルセットを自分で直接お届けします。
この事は驚かれる事も多いですが、納品の時の幸福な空気感は貴重ですし、
自分の構想がどういう風景になるかを、確認して感性も磨けますから大変とは思っていませんし
むしろ旅行が出来て楽しいくらいです。
札幌にも直接行きました。これには自分でもびっくり!かな。




ちび椅子のラダー(背)の謎、左右対称じゃない?

おかげさまで、久しぶりに作ったちび椅子5脚は全員それぞれの場所に旅立ちそうです。CIMG1664.jpg

1985年、自分の長男のための座る椅子としてちび椅子を作りました。
この椅子が自分の初オリジナル作品としての誕生して、今にいたるすべての椅子や作品につながっています。

ちび椅子のまえにも大失敗作となってしまった椅子があるのですが、その大失敗の話にも重要な示唆があるのです。それは又次の機会にしましょう。

ちび椅子には可愛く見える理由があるのです。非常に単純な発想から出来ていてシンプルな構造なのにまるで小動物のように可愛く見える秘密はちび椅子のラダー(背)の形にあります。


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何て事のない形ですが、実はこれが左右対称ではないのです。
かすかにゆらいだ形という事ですね。
ちび椅子を過去に製作した時に、ふとラダーの型の左右対称を確認してみたのです。

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左右対称の正確な型を作る技法は簡単です。写真の様な型をフリーハンドで作った後にセンター線で型をえがいたら、反転してもう一度せんを描いてみるのです。

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分かりやすく黒と赤で描いてみると、こんなにずれているのです。
それに気付いた私はちゃんとまじめに正確な左右対称の型を作り直して意気揚々とちび椅子を作ったのです。

今でも覚えていますが、そのちび椅子はとても味気ない感じだったのです。
少しゆがんだラダー(背)が生き生きとした生命感を醸し出していたのです。
自分でも驚きました。そんな不思議な事ってあるんだなあと思いました。

あやうくゴミ箱行きだったその型で、作り直しました。
可愛いちび椅子がそこにありました。
そして正確な左右対称の型は2度と使われる事はなかったのです。面白いですね。

家具が美しく見えるためには、その輪郭が揺らいではいけない時も多いのです。
技術が未熟だと綺麗なラインが削り出せません。
しかし正確さを追求するだけでは魅力ある作品にならない事を教えられた重要な出来事でした。

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その後生まれたちび椅子の兄弟達です。うさぎの椅子は近々製作する予定です。

安曇野スタイル最終日です。大賑わいでした。

安曇野スタイル大賑わいのまま、無事に打ち上げました。

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最終日の今日も、名古屋や大町そして地元の大勢の方に秀太郎工房の家具を見ていただけました。
特に木の椅子がこんなにも体に優しいとわかっていただいた事が嬉しいですね。
安曇野スタイルの発起人の一人であるペンション安曇野遊人の岡本さんもお母さんと御一緒に来訪されました。

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工房もたくさんの人に興味深くみていただき、愛猫達も御挨拶していたようです。
今回は木工家の卵の若者達や趣味が木工という方も多かったので、何だか色々お話してしまいました。
実際に家具を注文される方もけっこういらっしゃたりで、充実の4日間でした。

良い家具と共に人生を豊かにすごしたいという家族にたくさん出会えて、自分達が何を大切にすれば良いかを
改めて教えていただいた安曇野スタイル2011となりました。
来ていただいたみなさまに感謝の気持ちで一杯です。

というわけで、家族全員で有明神社さんの参道脇のラピュタで打ち上げのお食事会です。

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私達家族の行きつけのお店で、パスタもピザも絶品ですが、しめに食べるこのドリアは本当に優しい味です。
デザートの極楽プリンもブリュレも最高なので、ついつい食べ過ぎてしまいました。

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若くてこんな素敵な御夫婦が心をこめて作っているのですから、どの料理もそれぞれの個性がうまく引き出されていて、又食べたくなってしまいます。

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気持ちも体もすっかりくつろいでお店をでました。
昼間の雨もあがり、星が空に瞬いていました。明日はいい天気みたいです。


安曇野スタイル2011秋も3日目です。

安曇野スタイル2011も3日目となりました。
今日も多くの皆さまに来ていただきました。

嬉しい出会いやら、懐かしい再会もありました。
朝一番に天使の木馬の一頭が名古屋へと旅立っていきました。
どうやら素敵なクリスマスのプレゼントみたいです。

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手前の天使の木馬です。幸福な出会いですね。

そして京都の友人夫妻がポーランドのこんな素敵な陶器を見せに来てくれました。

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素朴な暖かさもありとてもあたたかい感じの中に、どことなく品格も感じます。
最近製作したアメリカンウオルナットのテーブルの色がその陶器の良さを一層引き立ててくれます。
全員そう感じたみたいです。CIMG1768.jpg

京都の友人夫妻と同行されていたポーランドの女性デザイナーの方が、この陶器も含めたポーランド雑貨の本を現在執筆中だとの事です。新鮮な風を感じました。

そしてくつろぎの椅子を買われた方が、お宅で愛用されている様子の写真をわざわざ届けてくださいました。

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とても大切にされていていて私の椅子を宝物のように愛用されているのがわかりました。

作家としてはこんなに嬉しい事はありません。
自分たちは宝物を作っているのだと思って日々の製作活動を出来るのですから。

今日も本当に素晴らしい出会いや再会がありました。感謝です。


安曇野スタイル2011秋、初日そして2日目も良いお天気です。


安曇野スタイル2011秋いよいよ始まりました。
初日に人の多さにびっくりしました。
私の工房は少し森の奥なので、普段はいらっしゃても1組か2組の来客なのです。
初日は80人近くの方が、楽しそうに見ていかれました。

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ちび椅子と天使の木馬があるので、子供たちもお祭り気分ではしゃいでいました。
家具のデザインや建物の雰囲気を褒めてもらうと、嬉しい気持ちになります。

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いつもの森の小道にこんなサインボードが置かれました。
あちこちにあるので、どことなく華やいだ雰囲気になります。
安曇野スタイルもいよいよ定着してきた感じがします。
それぞれが色々な工夫をして、楽しめるようになってきました。
おひさま効果もあってか、安曇野全体のイメージがよくなりつつありますね。

手弁当で頑張っている運営委員の方の熱意いに感謝です。
継続は力なりですね。来客の方の笑顔で実感しています。

山荘のテラスと階段の修理を1日で出来る?

大町の山荘のテラスの修理と階段の新設を今日1日で、設計と製作をする事にしました。
京都の友人がポーランドの方と泊まりたいとの連絡があり、以前から修理が必要だった所でした。

朝一番にまず構想開始です。2x10材で何とかと思っていましたが、ひらめきました!!

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面白いかもしれないと言って製材した栃の板だったのですが、乾燥に失敗してしまい、クラックが微妙に入ったり、色が変色してデッドストックになっていた大きな板を階段の妻板に使って自立式にする構想をおもいつきました。

板のカーブをそのまま使って、製材したまま階段の踏み板をくっつけてしまうという大胆な構想です。
その構想にピッタリの2枚の板がちょうどありました。またもや不思議な偶然が起こり始めました。

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この示している場所が階段の一段目です。踏み板芯の当たりでうまく木取れました。節さえもいい感じです。

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道具と材料を一式車に積んで大町の山荘にむかいます。上天気です。アルプスがくっきりと見えました。
現地に到着してみると、山荘のまわりの雑木林は息をのむほど赤や黄色の美しい紅葉です。

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まずは強度があやしくなっているテラスの前側を60㎝、のこぎりで切り落としていきます。
大工修行も若い時に経験しているので、こういう作業もけっこう得意です。

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あっさり切り落としてみると以外にスッキリしてました。早速階段の設置のために地面のレンガを敷きます。

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水平機を使ってレンガのレベルをしっかり出します。角材を左右において目視でも確認します。
テラスのフロアー面からの高さのずれは、妻板の最終カットで調整する事にします。

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信州の秋の夕暮れは早い!夢中で設置していたら真っ暗になってしまいましたが、完成です。
自動車のヘッドライトで照らしながら、掃除かたずけして完了です。
階段の側盤がそのまま手すりになっています。大胆な構想のわりには、景色にすんなりと溶け込んでました。

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実はこの山荘は父星野芳郎の依頼で、20年前に私が建てた山荘なんです。
勉強としてやってみろという大胆な依頼でした。
大工修行を1年しただけでしたが、木の伐採、設計、施工とすべて自分でやってしまいました。
2階は2家族泊まれるように、明るい12畳の和室です。天井を高くして壁にもえぞマツを使ってます。


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一回の床はパイン材の30ミリを使っているので、夏は涼しく冬は暖かいです。
20年以上経ったいまでも部屋の中は、何故か爽やかで大きい窓からの雑木林の景色も心いやされます。
友人や甥や知人がけっこう頻繁に泊まってくれるので、作者としては嬉しいです。
家具のような家?になってるかもしれません。

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建てる直前の夏の日の写真ですね。この当時の愛車の青いトラックで通って、一人で森を整備したのでした。
20年後息子とそのテラスを修理にきたのですから、不思議な気持ちでした。良い日でした。

ちび椅子の組み立てから完成へ(安曇野スタイル秋の展示会)

ちび椅子は基本的には子供の為の椅子ですから、めざす所は可愛い感じとしっかりした作りです。
背の部分の接合部分の仕上げも、丁寧に研ぎあげたノミで仕上げます。
今回は息子の担当です。


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座の部分とハンドルのような背の部分は、仕込んでおきます。
この椅子のようなデザインだと組み立てる時に背と座をクランプ等で抑えれないのです。


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仕込んでおくというのは、機械加工で少しきつめに作ったほぞとほぞ穴の調整をして、すっと入るようにする事です。ボンドを付けて組み立てれば、そこが少しふくらむので、しっかりと接合できます。
たたいたりするとへこみ、水分が加わると復元する木材ならではの性質を利用した伝統的技術ですね。

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脚先にテーパー状のスリットを作り、写真のくさびを打ち込むのです。
脚が茶色なら白いくさびを打って、デザインのアクセントにしてます。
白いトネリコの脚ならみずめざくらの赤いくさびにしてます。
細部の色は家具のデザインにとって、大きな要素ですね。

CIMG1644.jpg

座面に裏から脚をいれて、その脚を持って空中で打ち込むと、簡単に接合できます。
最近この方法を発見しました。うまくいきますよ。
当然大人の椅子の組み立てとは手順が違ってきます。
色々試して、自分にとって気持ち良い方法を捜すといいですね。

CIMG1650.jpg

小さい作業台に大きなクランプでしっかり固定して、つきでた部分を手のこでカットします。
平行に切るのは意外と難しいですね。色々技を使います。
椅子の製作には、小型や中型の作業台がとても有効です。
そこにしっかり固定するだけで、その困難で繊細な工程もクリアー出来ます。


CIMG1651.jpg
CIMG1654.jpg

豆平鉋という小さな鉋を使って綺麗に平らにします。両手で包み込むようにけずります。
鉋は2つ用意するといいですね。1つは繊細なしあげが出来るように調整します。

CIMG1659.jpg

背の部分も同じようにくみ上げますが座面の裏側は可愛いのでこんな風に仕上げてみました。
何かのボタンみたいに見えます。
子供の椅子なんだから、自由なおさまりで良いと考えます。

CIMG1660.jpg

無事に組み立て完了しました。整列してる感じです。

CIMG1664.jpg

えごま油系のオイルでふきこむと色々な材質の違いがくっきりと出てきました。
5脚それぞれに個性がありますので、ならんでいると楽しい気持ちになりますね。
左から胡桃の座面、桜の座面、トネリコの座面のちび椅子です。
プロフィール

星野秀太郎、星野達彦

Author:星野秀太郎、星野達彦
安曇野の家具工房です。
shutarou_h@yahoo.co.jp

長野県安曇野市穂高有明 7363-2
TEL:0263-83-7586
年中無休

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