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ウオルナットの一枚板の大テーブル完成!!


安曇野に雪が積もった今日、とうとうウオルナットの大テーブルが完成しました!

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中々シンプルながら、堂々としてはいるが優しさもあるテーブルのデザインになりました。
4本足ですが、オリジナルの構造体にしてあります。
ウオルナットの雄大な存在感を引き立てるデザインです。
使い勝手も考えて、10人が座れるバランスを決めるのに相当工夫しました。

脚材はえんじゅを使っていますので、黄金色に近いです。
それをウオルナットの細いラインでぴしっとさせてみました。
とても自然に見えるので、良いでしょう。

京都の町屋を改造したBARに置いた時を想像しながらのデザインですから
本当の評価は明日という事になりますね。

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完成までは長い道のりでしたが、それだけに充実感も大きいです。

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安曇野に雪が綺麗に積もったその日にようやく出来ました。
明日は早朝から京都へ行きます。


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新しいデザインが生まれる時

6年の時を超えて、再びお会いした千葉の御夫婦の私の家具に寄せる思いはとても嬉しいものでした。
佐倉に建てられたそのお宅は、本当に素晴らしいお宅で今もずっとその風景を覚えていました。

その時の印象を思い出していると、ふと新しいテーブルのデザインが浮かんできました。
そうなんです。いつも何となくふわっと浮かんでくるのです。
お宅を見せていただいたり色々な雑談をしたりする事は自分にとって大切な準備ですし貴重な体験になります。

考えるのではなく、感じるようにしています。
色調、大きさ、形、他の家具との調和、それらを感じながらデザインを何となく!始めます。

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このデザインの特徴は、大きくて雄大な存在感の一枚板を使うことにあります。
おそらく2度と出会う事のない、アメリカのオレゴン州からやって来た4枚のウオルナットの内の1枚です。

不思議な事に仮削りをしてある板なので、イメージがはっきりしています。

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早速テーブルの脚先を模型で試してみました。いい感じです。
但し自分の場合には折角思いついたからといって、そのデザインを押し通すような事はしません。
何かを思いついて、自分が幸福な気持ちになってもそれがベストとは限りません。

自分の努力にこだわらない事が、作り手には重要な資質だと考えています。
結果がすべてです。甘くない世界です。
だからこそ、良い結果が出た時の満足感が素晴らしいのです。

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猫のしろ君もそうだなあという顔をしてました。


キャビネットを試作しました。

静岡のT夫妻から依頼されたキャビネットの試作をする事にしました。

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こんな簡単なスケッチから、いきなり試作してみます。いつもの事ですが、
相当集中しなければ、完成まで持っていけません。
なにしろ図面無しですから、道のない所を歩くのに近いです。

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胡桃の厚板をバンドソーで引き割って薄板をつくります。
今回は全長が1600なので、4分の一スケールにします。
まず全体のプロポーションの確認です。

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おやおやこれは自分が描いていたイメージよりも縦長ですね。
ちょとあせりました。何か特別な意匠を思いつかないとデザインが成立しないと直感しました。

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こういう時は落ち着いてまず決定している所を進めます。考えすぎはよくないです。
左右が引き戸と決定しているので、引き戸の建て枠をセットしてみました。
彫り込み部分は銘木の引き手をイメージします。
4本の戸枠すべてに引き手を付けると良さそうです。
とにかく素直におもいつくまま進めていきますよ。

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引き戸の中は板の予定ですから、板をカットして入れてみます。
ふと引き手の彫り込み長さをみんな同じ(普通はそうです!)ではなく変える事によって、
面白い効果が出るのでは?と思いつきました。
これは実際に木をさわって模型をつくっているからこそ、思いつくパターンですね。
図面で考えるのは無理でしょう。常識外れ?ですから。

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自分でも何だか楽しくなってきたので、急にスピードアップして扉の部分を作りこみます。
精度と木目はしっかりとコントロールしますが、組み立ては両面テープです。試作ですからね。

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これは中々いい感じになってきましたよ。キャビネットの試作は中から」外へというように勧めます。
本番とは逆の進行になりますね。それがコツです。

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一旦仮に並べてみました。中央部分は飾るスぺースですが、棚板の部分に引き戸と同じ銘木でラインを入れると良さそうだと思えてきました。それが隠し引き出しだと粋ですよね。

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夢中になっていたら11時になってました。とりあえず一旦完成させました。
それなりにまとまっていますが、少し和風に振りすぎかな?と感じてます。
4本の引き戸の長さを変えるというのは初めてやってますが、以外に自然に見えてますね。
寸法比をおいこんでゆけば、美しい意匠となる予感がします。

こういう場合はこのまま傍において置くと良いです。
これを更に進化させるアイデアが浮かぶまで少し時間を置く事にしましょう。

実は頭のなかにはそのアイデアもう浮かんできてます。
いつも試作は大変ですが、出来あがってきそうになると、嬉しい気持ちに変わってきます。
ここまでで約5時間かかりました。






美しいオーデイオと木の関係とは?

ショールームには私の家具に合う美しいデザインのオーデイオがセットアップされています。
その中心のアンプがこわれたので、新しいアンプと交換しました。

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白木のケースに収まった美しいヤマハのアンプです。
驚くべき事に、1976年に発売された当時音質もデザインも絶賛されたビンテージアンプです。
 
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さすがに木のケースは少し痛んでいたので、ランダムサンダーで仕上げました。
柾目の綺麗な板はどうも日本の栓の木のようです。
当時のヤマハの美しさへのこだわりを感じながらの作業です。
付き板の厚みがけっこうあるので、うまく仕上がりました。
シャインシルバーのフロントパネルを引き立てるためにオイル仕上げではなく蜜蝋ワックスで仕上げます。

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機器の内部はマニアの方によって完全にオーバーホールされているので、音質は優美で力強さもあります。
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スピーカーもアンプに合わせます。ラウンドフォルムのモダンな造形です。
木目の余り強くないおそらくアッシュ系でしょうか?
このスピーカーはアメリカ製ですが、古き良き日本製スピーカーの様なまじめで正攻法の作り込みがなされているそうです。音質も中庸で刺激的な音がしないので安心して音楽に没頭できます。

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システム全体のデザインに統一感を持たせる事は、自分のオーデイオ哲学です。
心地よい質感は不思議なことに心地よい音の響きになってゆくのです。
このスピーカーは最近の製品なので、ヤマハのアンプとは30年の時を隔てています。
全く違和感がありませんね。本当に良いデザインは時代を軽々と越えて行くのです。
それを改めて感じさせられました。

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現代のオーデイオは最新のデジタル技術とアナログ的な技術の融合が盛んです。
その先鞭をつけたのが、イタリア製のこのアンプです。
デジタル全盛時代だからこそ真空管の音の良さとデザイン性、そしてそれに無垢の天然木を組み合わせた
斬新さによって、オーデイオ界に衝撃を与えたのです。ユニゾンリサーチ社の名を世界に知らしめたのです。

私もこの時に魅力的な木のデザインの可能性はまだまだあるなと感動しました。



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私の若い友人夫婦が諏訪湖の方で木の可能性を感じさせる天然木のスピーカー工房を立ち上げました。
千万音といいますが、心が癒される音を生みだす工房です。

音楽を良い音で聞く事は、人生の大きな喜びの種子になります。
それはまるできら星のごとく無数の良い音楽を人間が生み出してきたからです。

バッハ、モーツアルト、フランクシナトラ、ビートルズ、カーペンターズ、マイルスデービス、美空ひばり、それらを良い音で聞くと世界が変わりますよ。心に勇気が湧いてくるような時間がそこにあります。



ちび椅子のラダー(背)の謎、左右対称じゃない?

おかげさまで、久しぶりに作ったちび椅子5脚は全員それぞれの場所に旅立ちそうです。CIMG1664.jpg

1985年、自分の長男のための座る椅子としてちび椅子を作りました。
この椅子が自分の初オリジナル作品としての誕生して、今にいたるすべての椅子や作品につながっています。

ちび椅子のまえにも大失敗作となってしまった椅子があるのですが、その大失敗の話にも重要な示唆があるのです。それは又次の機会にしましょう。

ちび椅子には可愛く見える理由があるのです。非常に単純な発想から出来ていてシンプルな構造なのにまるで小動物のように可愛く見える秘密はちび椅子のラダー(背)の形にあります。


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何て事のない形ですが、実はこれが左右対称ではないのです。
かすかにゆらいだ形という事ですね。
ちび椅子を過去に製作した時に、ふとラダーの型の左右対称を確認してみたのです。

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左右対称の正確な型を作る技法は簡単です。写真の様な型をフリーハンドで作った後にセンター線で型をえがいたら、反転してもう一度せんを描いてみるのです。

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分かりやすく黒と赤で描いてみると、こんなにずれているのです。
それに気付いた私はちゃんとまじめに正確な左右対称の型を作り直して意気揚々とちび椅子を作ったのです。

今でも覚えていますが、そのちび椅子はとても味気ない感じだったのです。
少しゆがんだラダー(背)が生き生きとした生命感を醸し出していたのです。
自分でも驚きました。そんな不思議な事ってあるんだなあと思いました。

あやうくゴミ箱行きだったその型で、作り直しました。
可愛いちび椅子がそこにありました。
そして正確な左右対称の型は2度と使われる事はなかったのです。面白いですね。

家具が美しく見えるためには、その輪郭が揺らいではいけない時も多いのです。
技術が未熟だと綺麗なラインが削り出せません。
しかし正確さを追求するだけでは魅力ある作品にならない事を教えられた重要な出来事でした。

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その後生まれたちび椅子の兄弟達です。うさぎの椅子は近々製作する予定です。
プロフィール

星野秀太郎、星野達彦

Author:星野秀太郎、星野達彦
安曇野の家具工房です。
shutarou_h@yahoo.co.jp

長野県安曇野市穂高有明 7363-2
TEL:0263-83-7586
年中無休

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