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巨大なブラックウオルナットの一枚板を削ります。

安曇野の秋にしては、どことなく暖かな日になりました。
いよいよ、ウオルナットの一枚板を削る事にしました。
まず必要な道具の準備です。なんといってもこれです。

CIMG1626.jpg

日立の最も軽量で小回りのきく電動鉋です。日曜大工で使いそうな刃幅82ミリのタイプですが、
調整次第では手鉋のように繊細に削れます。27年間修理しながら愛用してます。
現在もカタログにあります。どんなに大きな板でもこれで削ります。

CIMG1631.jpg

他に必要なのは、鉋の替え刃、板の長さの直定規、1メートル定規、スケールこれだけです。
いよいよ削り開始です。

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定規を当てて、どの辺から削りはじめれば良いのか見当をつけたら、何気なく開始です。
自然体で始める事が大事ですね。落ち着いた気持ちでないと出来ませんよ。

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いよいよ中から美しい木目が出てきました。想像以上の変化に富んだ色調ですね。

CIMG1618.jpg

ここで一度板全体の反りとかねじれを確認します。この長い定規一本でそれがわかります。
自分でもうまくいってるなという自信が少しずつ湧いてきます。

CIMG1624.jpg
鉋の刃を交換して、けっこうスイスイ削りますが何気なくやっているだけに見えて実はそうではありません。
27年間の経験から得た独特の技法を駆使しています。横で見ていても何をどうやって、綺麗に平らに仕上げてるかは、分からないかもしれません。

CIMG1625.jpg

とうとう全貌が見えてきました。すごい複雑な色調と変化に富んだ木目です。
新鮮で感動的な気持ちになります。おごそかといってもいいです。

長さが2.4メートル幅が最大1.3メートルのウオルナット、いよいよ仕上げ削りの段階に向かいます。
これがテーブルとして仕上がった時の事が少しずつイメージ出来るようになってきました。
ここからが木との対話です。私とこの木との関係が良いものになれば、そこに美しさが生まれます。


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日本の胡桃の美しさとは?

海外の胡桃も素晴らしいですが、日本の胡桃の素晴らしさはその多様性と繊細な色調です。

CIMG1582.jpg

ここには5種類の日本の胡桃の板があります。
名称としては、まくるみ、鬼胡桃、姫胡桃等が一般的に材木商では使われていますが、
実際は一本ごとの木質の違いはびっくりするほどです。
同じところで、まくるみですと言って買っても、その個体差は相当あります。

一つの家具を作る時に、出来るだけどの丸太の板なのかを、分かっていないと良い仕事は出来ません。
それは私にとっては、胡桃材を使う面白さにつながっています。何だか楽しいのです。

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この胡桃は波型の木目と少しオレンジの縞模様がはいっていて珍しいです。根っこの近くでしょう。
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この胡桃は木目がスッとしてますね。少し固めですので、仕上げるといい艶がでます。
テーブルにも向いていると感じる胡桃ですね。

CIMG1586.jpg

この胡桃はとても希少な木質です。百本に一本ぐらいの感じかな?
全体に細かいちぢれ模様があり、仕上がると高級感のある黒という感じです。

CIMG1592.jpg

そしてこの胡桃が最も素直で、標準木ではないかなと私は考えています。
少し柔らかい感じですので、椅子の座面に使う事が多いですが、チェストを作るにもいいですね。
同じデザインでも端正で上品な作品に仕上がります。

私がある家具を製作する時、その空間に合うのは上品で端正なデザインだなと判断したら、
使う板も端正な感じがするものを選びます。

EPSON028.jpg

この奥行き60センチの堂々たるチェストは、東京の弟から依頼されたものです。
家の大黒柱のようなチェストという注文でしたので、チェスト本体は素直な胡桃材を選択
引き出しの前板つまり正面の板は板そのものに独特の個性と力強さがあるものを選択しました。
2種類の胡桃が生み出す美しい調和がその存在感を生み出していると思います。


自然が作り出した無垢の板ですから、その育った環境で色々な表情を持っているのでしょう。
そういう自然の木の力を感じながら作品製作するのが、自分のスタイルでしょうか。

胡桃材の不思議について

アメリカの胡桃をティーテーブルに仕上げてみました。


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以前に試し塗りした時は、もう少し色の濃い感じだったと記憶しています。
それよりもずっと透明感のある上品な色に仕上がりました。CIMG1574.jpg

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透明感というのは木目が立体的に見える感じですね。魅力があるという事です。
このアメリカの胡桃は5年以上まえに福島の奥会津にある木こりの店で出会った丸太から製材した板です。
製材した時に中から電線の碍子が出てきて全員びっくりでした。
開拓時代に電柱として立ち木を使ったんでしょうね。鉄砲の弾も時々でるそうです。

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そしてもう一枚の胡桃の板を仕上げました。節の周りの木目が実に綺麗です。
胡桃は不思議な木で、節周りがうまく削れるのです。狂いも少ないです。
他の木では、こうはいきませんね。
この胡桃の板は町田市で出会いました。
日本の胡桃なのかは謎です。
ロシアの胡桃ではと推測していますが、ロシアの胡桃を使った経験が余りないので、確定は出来ません。

DSC00510.jpg

これは確実に日本の胡桃とわかっています。どことなく上の板と似ているような気もしますね。
日本の胡桃の特徴はしっとりとした感覚ですね。
個体差つまり一本ごとの色調の差はすごくありますが、どれも仕上がると良い家具になってます。

胡桃はほかに中国胡桃があります。真っ直ぐで長い板はけっこう中国胡桃の事が多いです。
割と単調な木目で最も柔らかいです。

ふと気がつくといつのまにか日本各地と世界各国から不思議な胡桃材がたくさん集まってしまいました。
仕上がったそれぞれの胡桃の板を見ていると綺麗だなあ、いい色だなあと思えて楽しい気持ちになれます。
プロフィール

星野秀太郎、星野達彦

Author:星野秀太郎、星野達彦
安曇野の家具工房です。
shutarou_h@yahoo.co.jp

長野県安曇野市穂高有明 7363-2
TEL:0263-83-7586
年中無休

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